Jeep Avengerの充電特性は良くも悪くもスペック通りでした
Jeep Avengerの充電については、カタログにもあまり詳細な説明は載っていません。充電仕様としてはCHAdeMO 1.0のはずなので最大50kwの充電になることは想像がつきます。ただ、欧州市場ではCCS2の規格で100kwを謳っているので、バッテリーとしてはその実力があります。規格の違いのせいで充電が半分に制限されているのはとても残念です。
それがわかっていても実際に確認してみたくなったのは、YouTubeに多くの動画を上げている方による、プジョーE-2008という同じステランティスのeCMPプラットフォームでスペックを遥かに超えた充電ができたというレポートがあったからです。
https://www.youtube.com/watch?v=Su-Je-8RyI0&t=481s
プラットフォーム自体は改良が進められてきて今はeCMP2という第二世代となっているので状況は変わっていますが、まずは確認してみました。
結論から言うと、スペック通りの50kwでした。期待していた「こっそり80kw」も無かったし、逆に「低すぎる、エラーになる」ということも起こりませんでした。
スペック超えをしていたのは、特定の充電器と車との相性問題、端的に言えば「バグ」で充電できてしまったのではと想像しています。
ということで、ここから先はご興味のある方に、、、
充電カーブ
こうなりました。

青い線が充電電流です。50kwの仕様では125Aというのが定格値です。
バッテリー容量(SoC)が80%を超えたあたりから電流が抑えられていく形が見えます。
カタログスペックでよく見る、20%から80%まで充電するための時間は、この結果から44分となります。
充電開始直後はちょっと変な動きをしていますが、概ね想像通りの結果となったわけです。
なお、ここに示した数値は、OBDというポートを通して取得した、自動車の内部データです。充電器に表示される数値や、インパネに表示される数値とは異なっています。 充電器に表示されるのは充電器が出している電力ですが、それが全てバッテリーに充電されているわけではなく、多少のロスがあります。また、インパネの表示は過充電や過放電を起こさない様に意図的に安全サイドに修正しているように思われます。
ですからご自身で充電した時の数値とは少しずれているかもしれません。(インパネ上はOBDの数値よりも早めに80%になりました)
今回は実車にとってはオーバースペックとなるCHAdeMO 1.2、90kW級の充電器を使いましたが、機会があればCHAdeMO 1.0、50kW級でも確認したいと思っています。
